〒279-0004 千葉県浦安市猫実2-13-26

WEB予約

WEB問診

MENU

ブログ

内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

高齢者糖尿病患者さんの『サルコペニア肥満』とその対策について

サルコペニアとは、加齢とともに筋肉の量が減少し、身体活動機能が低下した状態です。 筋肉量が一定以下まで低下すると、日常生活の動作が制限されるようになり、寝たきりや転倒骨折などを起こすリスクが非常に高まります。 高齢者では、筋肉量の減少に伴い、相対的に脂肪の割合が増加するため、いわゆる『サルコペニア肥満』の頻度が増加します。。 この対策には、サルコペニアを起こさせない適切なエネルギー設定(過度なエネ...

糖尿病治療薬 イメグリミン 〜ミトコンドリアに作用します〜

2型糖尿病治療薬にイメグリミン(ツイミーグ®)という薬剤が、2021年に発売されました。 この薬剤は、細胞にあるミトコンドリアを介して、膵臓においては、インスリンを分泌する細胞(膵β細胞)に働き、グルコース濃度に依存したインスリン分泌を行う作用と、肝臓での糖新生を抑制する作用や骨格筋での糖の取り込みを改善させる作用から血糖値を低下させます。 ミトコンドリア 食事をして血糖値が上昇すると、膵臓では血...

糖尿病性腎症 -早期発見・早期介入が大切です-

糖尿病で治療中の50歳代の男性の患者さんが、尿に蛋白尿が出たとのことで来院されました。 このままだと、透析になってしまうと非常に心配していました。 糖尿病性腎症による透析導入の割合は、2020年のデータにおいて、全透析導入患者の約40%(約16,000人)であり、原疾患として、第1位となっています。 糖尿病性腎症は、糖尿病の発症から、約5〜10年の経過で、微量アルブミン尿の出現を持って、臨床的に発...

糖尿病による末梢神経障害 〜私、両足の指先がビリビリします〜

糖尿病の患者さんが、「両足の指先や足の裏がビリビリします」と訴えることがあります。 これは、典型的な糖尿病による末梢神経障害による症状です。   糖尿病による末梢神経障害は、網膜症や腎症と比べ、糖尿病発症後、早期より高頻度に見られます。 全身性の神経障害として、①感覚・運動神経が障害される遠位性対称性多発神経障害と②自律神経が障害される糖尿病性自律神経障害があります。   ①の...

「浦安・市川糖尿病医療介護連携オンライン講演会」に参加しました(2022年3月23日開催)

2022年3月23日(水曜日)に浦安・市川糖尿病医療介護連携オンライン講演会に参加しました。 この講演会は、浦安市川地区の糖尿病に関わる方々(医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど)の円滑な連携を促進していくことを目的に開催されております。 前半は、東京ベイ浦安市川医療センター 循環器内科 仲間先生が、『糖尿病患者さんの足のシグナルを見逃さない』〜下肢虚血病変治療 up date〜という内容...

11月14日は、「世界糖尿病デー」です

2021年11月8日(月)〜11月14日(日)は、全国糖尿病週間、そして、11月14日は、「世界糖尿病デー」です。   今年のテーマは 『アドボカシー ~偏見にNO!~』  アドボカシーとは、「権利擁護」や「代弁」などという意味を持つ言葉です。  糖尿病領域においては、患者の権利を守り、不当な偏見をなくすために医療者と患者が共に行政や社会の理解を得るために行う活動のこと。 ...

「最新の糖尿病治療を考える会」で講演しました(2021年10月13日開催)

2021年10月13日(水曜日)に「最新の糖尿病治療を考える会」で講演しました。 このWEB講演会で、「高齢者糖尿病診療におけるGLP-1製剤の役割」という内容でお話しました。   以下、講演のサマリーです。 現在、全糖尿病患者さんの約2/3が65歳以上で、そのうちの1/3の方が70歳以上という、糖尿病患者の高齢化の時代になっています。 高齢者の生理的特徴から、高血糖も低血糖もおこしや...

血糖値の上昇を防ぐ食事の方法 5つのポイント

糖尿病で治療中の方や健診で糖尿病(糖代謝異常)が疑われた方など、食事療法の中で、摂取カロリーに気をつけることと共に、食事の仕方も大切です。 以下の「血糖値の上昇を防ぐ食事の方法」に注意して、食事療法を行ってください。   ①炭水化物に偏った食事は避ける 炭水化物は血糖値を急速に上昇させます。 食後1時間くらいで血糖上昇のピークに達し、タンパク質や脂質と比べすぐに血糖値が低下していきます。...

アルコール摂取とメタボリック症候群・生活習慣病の発症について

30歳、40歳代の方が、メタボリック症候群や生活習慣病を健康診断で指摘され、当院に相談に来られています。 その中には、お酒の飲み過ぎが一因かなと思われるケースがあります。   アルコール自体は、そこまで高カロリーではありません。 アルコールのカロリーは、血行の促進や体熱の上昇などに消費されて完全に燃焼し、身体の組織にはならないと言われています。   しかし、食欲が増幅され、適量...

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について

患者さんの認知機能や健康状態からカテゴリーを3つに分類し、低血糖が危惧される薬剤の使用により、目標とするHbA1cが決められています。 これは、重症低血糖が、認知機能を障害するとともに、心血管イべントのリスクなどにもなりうるため、カテゴリー別にHbA1cの目標を設定することにより、低血糖に注意しながら、適切な血糖コントロールを行うためです。     カテゴリー分類に使用する評...
1 2 3