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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

−不眠−  睡眠薬・抗不安薬の処方について

日本睡眠学会から「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」(2013)が作成されています。

一部の患者でみられる長期服用時依存(耐性、離脱、高容量、多剤併用 )や乱用 (過量服用など)が社会問題化しています。

今まで一般的に処方されていたベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬は、薬物依存の問題、事件や事故などのトラブルの原因、多数の医療機関での重複処方などがみられ、これらは長期に使用するものではなく、短期で減量、中止していくべきものです。

不眠でお悩みの方、良質な睡眠を取るために、以下の内容を確認してみましょう。
①眠くなるまでは、早く寝床につかないようにする
②寝床では、音、光をなるべくシャットダウンする
③寝る為の飲酒は中途覚醒しやすくなるのでやめる
④就床4時間前のカフェイン摂取、1時間前の喫煙は避ける(※健康上は、禁煙が勧められる)
⑤寝る直前の運動など、体温が上がる行動は、やめる
⑥中途覚醒時に時計は見ない
⑦朝は一定の時刻に起きて、光を浴びる
⑧昼間は長く臥床しない

当院でも、睡眠薬、特にベンゾジアゼピン系薬剤の長期処方は控えさせていただきます。

すでに、長期投与、多剤投与を受けている方は、他の鎮静作用によらない睡眠薬を使用し、徐々に減量中止していくことお勧めします。

ベンゾジアゼピン系薬剤を急に中止すると離脱症状(不眠、不安、焦燥感、頭痛、せん妄など)が現れる場合がありますので、必ず医師の指導のもと行ってください。

それでも長期投与、多剤投与を必要とする患者さんは、専門医療機関への受診をおすすめします。