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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

片頭痛の予防と抗CGRP関連薬

頭痛の診療ガイドライン2021では、「片頭痛発作が月に2回以上、あるいは生活に支障をきたす頭痛が月に3回以上ある患者では、予防療法の実施について検討する」ことが推奨されています。 この片頭痛の予防薬として、新たに発売された抗CGRP関連薬は、片頭痛発作時の血管拡張や炎症反応の直接の原因の一つであるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを抑えることにより、片頭痛発作を予防します。 &nbs...

脳卒中を疑わせる症状について 〜突然の症状出現には要注意です〜

脳卒中は、治療を早急に行わないと症状が悪化したり、生命に危険を及ぼしたりする場合があります。   脳血管障害を疑わせる所見として、 『突然出現した』 ①今まで経験したことがない強い頭痛 ②意識障害 ③著しい高血圧を伴う頭痛 ④神経脱落症状(顔や半身の痺れや麻痺、話しにくい、言葉が出にくいなど) などは、注意が必要です。   診断するには、MR検査が必要な場合があります。 ...

新しい片頭痛予防薬(抗CGRPモノクローナル抗体製剤) エムガルティ® (ガルカネズマブ)

エムガルティ®の効果について エムガルティ®は、片頭痛の発作回数を減らす注射製剤による予防薬です 片頭痛発作時の血管拡張や炎症反応の直接の原因の一つであるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを抑えることにより、片頭痛発作を予防します 日本での反復性片頭痛の患者さんを対象にした試験では、片頭痛を月3.6日減少させました また海外の慢性片頭痛の患者さんを対象にした試験では、片頭痛を月4....

天気や気象の変化の影響を受ける頭痛(天気痛)について

天気や気象の変化により発症したり、悪化したりする病気は、「気象病」と呼ばれています。 気象病の中で、影響を受けやすい慢性痛疾患のひとつに頭痛があります。 天気や気象の変化の影響を受ける頭痛では、気圧変化に対する自律神経系の感受性が高まる事が原因と提唱されています。 自律神経系を整えるには、規則正しい生活をする事、適度に体を動かす事、朝食をしっかり食べ、バランスの取れた食事を取ることなどが挙げられ...

自分の頭痛のタイプを知ろう(浦安新聞 令和2年7月10日 知っておきたい健康の話)

浦安のコミュニティ新聞である『浦安新聞』から頭痛についての取材を受けました。 読み逃した方は、ぜひご一読ください。     自分の頭痛のタイプを知ろう 危険な頭痛とは? 頭痛には大きく分けて、はっきりした原因がわからない頭痛(慢性頭痛)と頭の中の病気などが原因で起きる頭痛があります。 慢性頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあり、命には関わらない頭痛ですが、普段の生活...

群発頭痛の発作時に対するスマトリプタンの皮下注射

群発頭痛の痛みは、トリプタン製剤の内服では、なかなか効果を期待することが難しく、点鼻薬を使用する場合もあります(どちらも保険適応外)。 これらの治療でも改善が難しい場合には、スマトリプタン (イミグラン®)の皮下注射が最も即効性があり有効です。 自己注射キットがあり、自宅や会社で痛みの発作が出た場合にも対応できます。 ただし、1日2回までの使用になります(必ず1時間以上間隔をあける)。 1日3...

天気と頭痛について 〜梅雨や台風の季節に起こりやすい頭痛〜

梅雨の時期や台風の前後などに頭痛を訴えて来院される患者さんが増える印象があります。 雨の日、日差しが強い時、急に気圧が低下した時、高温多湿の気象条件の時に片頭痛を発症する頻度が高いようです。 日本の梅雨や台風の季節は、上記の気象変化が揃っていて、頭痛を誘発されやすいと考えられます。 片頭痛に対する急性期治療は、トリプタン製剤が有効です。この時期に片頭痛の頻度が増加するようなら、一時的に予防薬の使...

授乳中の片頭痛薬について

妊娠期間は、片頭痛発作が軽減・消失する傾向にありますが、出産後授乳期に入ると、比較的早期に片頭痛発作が出現するため、薬剤の乳汁移行が問題となります。 授乳婦がトリプタンを使用した場合には、スマトリプタン(イミグラン®)は使用後 12 時間、その他のトリプタンは 24 時間経過した後に授乳させることが望ましいと言われています. また、エレトリプタン(レルパックス®)のヒト母乳中への移行は投与後24時...

オンライン授業やテレワークなど環境の変化により起こりやすい頭痛

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、学習環境、労働環境が大きく変わった方が多いと思います。 学生の方はオンライン授業で、ビジネスマンの方はテレワークなどで、コンピューターをいつもより長時間操作し、椅子や机、照明など今までとは異なった環境下で作業を行うようになっています。 このため、目の疲れ、肩こり、首の痛みなどを原因として、緊張型頭痛が起きやすい状況にあります。 緊張型頭痛は、後頚部、後...

三叉神経痛 −こめかみのところを触られるとすごく痛いんです。先生触らないでください。−

症例は、70歳代の女性の方です。 数ヶ月前から、右こめかみ付近を触ると、電気が走ったような鋭い痛みが、数秒から数分見られるようになったとのことでした。 「同じところを触ると、痛みが誘発されるんです。かかりつけの内科の先生に症状を話したところ、皮膚科を紹介されました。 皮膚科の先生からは、皮膚は特に問題ないので、頭痛専門の先生に見てもらいましょう、ということになり受診しました」ということでした。 &...
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