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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

片頭痛の予防と抗CGRP関連薬

頭痛の診療ガイドライン2021では、「片頭痛発作が月に2回以上、あるいは生活に支障をきたす頭痛が月に3回以上ある患者では、予防療法の実施について検討する」ことが推奨されています。 この片頭痛の予防薬として、新たに発売された抗CGRP関連薬は、片頭痛発作時の血管拡張や炎症反応の直接の原因の一つであるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを抑えることにより、片頭痛発作を予防します。 &nbs...

脳卒中を疑わせる症状について 〜突然の症状出現には要注意です〜

脳卒中は、治療を早急に行わないと症状が悪化したり、生命に危険を及ぼしたりする場合があります。   脳血管障害を疑わせる所見として、 『突然出現した』 ①今まで経験したことがない強い頭痛 ②意識障害 ③著しい高血圧を伴う頭痛 ④神経脱落症状(顔や半身の痺れや麻痺、話しにくい、言葉が出にくいなど) などは、注意が必要です。   診断するには、MR検査が必要な場合があります。 ...

「最新の糖尿病治療を考える会」で講演しました(2021年10月13日開催)

2021年10月13日(水曜日)に「最新の糖尿病治療を考える会」で講演しました。 このWEB講演会で、「高齢者糖尿病診療におけるGLP-1製剤の役割」という内容でお話しました。   以下、講演のサマリーです。 現在、全糖尿病患者さんの約2/3が65歳以上で、そのうちの1/3の方が70歳以上という、糖尿病患者の高齢化の時代になっています。 高齢者の生理的特徴から、高血糖も低血糖もおこしや...

脳のMR検査で、白質病変って言われました。これって何ですか?

70歳代の女性の方です。 他院で脳ドックをうけたところ、報告書に『大脳白質病変』という結果が記載されていたとのことで、来院されました。   『大脳白質病変』は、主に脳M R IのF L A I Rという撮像で、大脳のなかに白く写ってくる所見です(矢印⇨)。   加齢や生活習慣に関連する脳小血管病の代表的変化で、脳血流低下などによる慢性的な脳虚血や血液脳関門の障害などによって生...

健康診断で「かくれ脳梗塞がある」と言われました。どうすればいいですか?

60歳代の男性の方が、健康診断で、脳のM R検査をしたところ、「かくれ脳梗塞があると言われました」とのことで来院されました。 「何か治療を始めなくてもいいですか?」と心配されていました。   「かくれ脳梗塞」というのは、医学用語ではありません。 多くは、『無症候性脳梗塞(症状が現れずにいつのまのか起きていた脳梗塞)』を指しているものと思われます。 では、この、『無症候性脳梗塞』があった場...

新しい片頭痛予防薬(抗CGRPモノクローナル抗体製剤) エムガルティ® (ガルカネズマブ)

エムガルティ®の効果について エムガルティ®は、片頭痛の発作回数を減らす注射製剤による予防薬です 片頭痛発作時の血管拡張や炎症反応の直接の原因の一つであるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを抑えることにより、片頭痛発作を予防します 日本での反復性片頭痛の患者さんを対象にした試験では、片頭痛を月3.6日減少させました また海外の慢性片頭痛の患者さんを対象にした試験では、片頭痛を月4....

認知症の方との接し方 『脳活性化リハビリテーション5原則』

認知症の患者さんは、認知機能の低下により、失敗を繰り返してしまうことがあります。 初期の状態では、誤りが記憶に残りやすいため、不安感や混乱を抱えてしまいます。 周囲の人々は、このような状況を理解し、受容的かつ共感的に接することで、症状の安定や進行の抑制が期待できます。   以下の『脳活性化リハビリテーション5原則』を心掛け、認知症患者さんに接しましょう。 ①笑顔で楽しく過ごせる場面設定や...

認知症関連ウェブサイトの一覧

認知症で困っている方々、認知症の相談に来られる方々に対して   「認知症のこと」や「認知症の対処法」などをどのように調べればいいか? 中山書店のホームページには「認知症関連Webサイト」の一覧が掲載されています。 ここには、認知症に関連する国内外の学会や認知症に関連するウェブサイト、また相談窓口のホームページなどが、紹介されており、リンクしています。   私も、BPSD(認知...

天気や気象の変化の影響を受ける頭痛(天気痛)について

天気や気象の変化により発症したり、悪化したりする病気は、「気象病」と呼ばれています。 気象病の中で、影響を受けやすい慢性痛疾患のひとつに頭痛があります。 天気や気象の変化の影響を受ける頭痛では、気圧変化に対する自律神経系の感受性が高まる事が原因と提唱されています。 自律神経系を整えるには、規則正しい生活をする事、適度に体を動かす事、朝食をしっかり食べ、バランスの取れた食事を取ることなどが挙げられ...

毎年9月21日は、「世界アルツハイマーデー」です

「国際アルツハイマー病協会」は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓蒙を実施しています。 また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、様々な取り組みを行っています。 私達が、認知症の方と接する際に注意すべきことは、①自尊心を傷つけないようにすること ②同じ目線を意識して、優しい口調で接すること ③ 急がせないこと ④話をよく...
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