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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

「健康診断で高血圧を指摘されました」 血圧を下げる薬をすぐに飲んだほうがいいですか?

40代の女性の方が、健康診断で、高血圧を指摘され来院されました。
「自宅で血圧測定しても、上の血圧が140mmHgを越えています。血圧を下げる薬をすぐに飲んだほうがいいですか」という質問でした。

直ちに薬物療法をするほうがいいか判断する目安として、高血圧管理・治療ガイドライン2025に『初診時の血圧レベル別の高血圧管理計画』があります。

層別化の判断基準となる予後規定因子は、

  • 年齢(65歳以上)
  • 性別(男性)
  • 疾患・生活習慣:脂質異常症、喫煙、脳心血管病(脳出血、脳梗塞、心筋梗塞)の既往、心房細動、糖尿病、蛋白尿のある慢性腎臓病

により脳心血管病リスク層別化を行い、これに沿って高血圧管理をプランします。

 

180/110mmHg以上のⅢ度高血圧は、高リスクであり、生活習慣の修正/非薬物療法と共に、直ちに薬物療法を開始します。

160-179/100-109mmHgのⅡ度高血圧では、65歳以上、男性、脂質異常症、喫煙のいずれかがあるリスク第二層や、脳心血管病既往、心房細動、糖尿病、、タンパク尿のある慢性腎臓病のいずれか、または、リスク第二層の危険因子が3つ以上あるリスク第三層において、生活習慣の修正/非薬物療法と共に、直ちに薬物療法を開始します。

140-159/90-99mmHgのⅠ度高血圧では、リスク第三層で生活習慣の修正/非薬物療法と共に、直ちに薬物療法を開始します。

診察室血圧に基づく脳心血管病リスクの層別化について、わかりやすく整理した表を作成しました。

リスク層 \ 血圧分類 高値血圧(130〜139 / 80〜89 mmHg) Ⅰ度高血圧(140〜159 / 90〜99 mmHg) Ⅱ度高血圧(160〜179 / 100〜109 mmHg) Ⅲ度高血圧(≧180 / 110 mmHg)
リスク第一層予後規定因子がない 低リスク 低リスク 中等リスク 高リスク
リスク第二層年齢(65歳以上)、男性、脂質異常症、喫煙のいずれかがある 中等リスク 中等リスク 高リスク 高リスク
リスク第三層脳心血管病既往、心房細動、糖尿病、蛋白尿のあるCKDのいずれかがある(またはリスク第二層の危険因子が3つ以上ある) 高リスク 高リスク 高リスク 高リスク

 

初診時血圧レベル別の高血圧管理計画

初診時の血圧レベル リスク 初期の対応 再評価の時期 十分な降圧がみられない場合
正常血圧(120/80mmHg未満) 適切な生活習慣の推奨 1年後
正常高値血圧(120〜129 / 80mmHg未満) 生活習慣の改善 3〜6ヵ月後 計画的な生活習慣の改善の強化
高値血圧(130〜139 / 80〜89mmHg) 低・中等リスク高リスク 計画的な生活習慣の改善 ※1 3ヵ月以内 計画的な生活習慣の改善の強化
高血圧(140/90mmHg以上) 低・中等リスク 計画的かつ厳格な生活習慣の改善 ※2 1ヵ月以内 計画的な生活習慣の改善の強化、および薬物療法を開始
高リスク 計画的かつ厳格な生活習慣の改善および、ただちに薬物療法を開始 1ヵ月以内 計画的な生活習慣の改善の強化、および薬物療法を開始

 

高血圧を指摘されたら、早めにかかりつけの先生に相談し、高血圧管理をプランしましょう。

ご不明な点は、当院「浦安やなぎ通り診療所」までご相談ください。