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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
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脳振盪、および脳振盪が疑われる場合、短期間に頭部打撲が繰り返されると、軽い頭部打撲であっても重症化する場合があります(セカンドインパクト症候群)。
これを防ぐため、以下のような競技への復帰プロトコールが推奨されます。
段階的競技復帰プロトコール
1:活動なし(体も頭も使わずに完全に休む)
2:軽い有酸素運動
ウォーキングや自転車エルゴメータ−など
3:スポーツに関連した運動
ランニングなど頭部への衝撃や回転がないもの
4: 接触プレーのない運動・訓練
頭への衝撃だけでなく、頭の回転を伴う運動も含まれる
5:メディカルチェックを受けた後に接触プレーを含む訓練
6:競技復帰
◎各段階は24時間以上あけることが望ましい
◎症状がなければ次の段階に進む
◎症状が出るようならその段階の前の段階に戻り、24時間の休息後に再度レベルアップを進める
※段階的競技復帰プロトコールの一例(症状の出現なく経過した場合)
day 0 受傷日 活動なし(経過観察)
day 1 活動なし(体も頭も使わずに完全に休む)
day 2-3 軽い有酸素運動
例)ウォーキングや自転車エルゴメータ−など
day 4-5 スポーツに関連した運動
例) ランニングなど頭部への衝撃や回転がないもの
day 6-7 接触プレーのない運動・訓練
頭への衝撃だけでなく、頭の回転を伴う運動も行わない
day 8-9 メディカルチェックを受けた後に接触プレーを含む訓練
day 10 競技復帰
参考:頭部外傷10か条の提言 第2版 (日本臨床スポーツ医学会 学術委員会 脳神経外科部会)
競技団体などにより、プロトコールが決められていることもあります。
ご不明な点は、当院にご相談ください。