- 2019年11月29日
 
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          A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症についての注意点
 
症状として、発熱、咽頭痛、頚部リンパ節腫脹などが挙げられます。
抗菌薬の内服にて、ほとんど改善していきます。
以下の項目に留意し、内服治療、経過観察してください。
 
溶連菌感染症の生活における注意点
- うがい、手洗いを行う
 
- 喉に負担がかからないように大声は出さない
 
- 辛い食べ物など刺激物は避ける
 
- 溶連菌は人から人に感染するが、抗菌薬の内服後24時間以降で感染力は低下する
(外出は、抗菌薬内服開始後1〜2日以降にしてください) 
 
溶連菌感染による合併症について
以下の合併症は抗菌薬で予防できる可能性があります。
- 扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍(*つばが飲み込めない、息苦しい、5日以上続く咽頭痛、発熱が改善しない場合は再診を)
 
- リウマチ熱(*発症数週間後に皮疹や関節痛が続く場合は再診を)
 
- 頚部リンパ節炎(*1週間以降も頚部のリンパ節腫脹が続く場合は再診を)
 
 
以下の合併症は抗菌薬で予防できません。
- 溶連菌感染後糸球体腎炎(*咽頭炎感染後2〜3週間で、顔手足のむくみ、尿量減少、血尿などが出現することが稀にあります。症状が出れば、尿検査が必要です)
 
- 抗菌薬による副作用
処方した抗菌薬で皮疹などが出現した場合、EBウィルス感染症が原因の可能性もあります 
 
合併症や副作用が疑われる場合は、診療時間内に受診してください。
ご不明な点は、当院にご相談ください。