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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
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2021年10月13日(水曜日)に「最新の糖尿病治療を考える会」で講演しました。
このWEB講演会で、「高齢者糖尿病診療におけるGLP-1製剤の役割」という内容でお話しました。
以下、講演のサマリーです。
現在、全糖尿病患者さんの約2/3が65歳以上で、そのうちの1/3の方が70歳以上という、糖尿病患者の高齢化の時代になっています。
高齢者の生理的特徴から、高血糖も低血糖もおこしやすくなります。
また、日常生活動作の低下や認知機能低下などもあり、使用できる薬剤や治療方法などが、限定的になっていきます。
高齢者において、各種糖尿病薬の中でも週1回注射のGLP-1受容体作動薬は、
①HbA1cの目標値を達成する
②低血糖リスクを減らす
③薬物治療の遵守が低下しているもの対して、治療の単純化を行う
などの結果をもたらすことが期待できる薬剤です。
講演のまとめ
1.高齢者における糖尿病治療は、患者の病態や思考、患者背景などを考慮し、治療目標を決定し、それに向けて薬剤選択を行っていくことが重要です
2.週1回注射のGLP-1受容体作動薬は、HbA1cの良好なコントロール、低血糖リスクの軽減、治療の単純化など治療の幅が広がる可能性がある薬剤です
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