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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
80歳代の女性の方が、3ヶ月くらい前からの両足のむくみを主訴に来院されました。
両足のむくみ以外には、息切れ、呼吸苦、体重増加などの訴えはありませんでしたが、来院時の血圧が200mmHgぐらいまで高くなっていました。
健診も受けていないようで、ご家族にお聞きすると、以前から高血圧は指摘されているが、治療していないとのことでした。
胸のレントゲンを撮影すると、心臓の陰影が拡大し、胸にお水(胸水)も溜まっていました。
心不全の診断で、循環器内科のある総合病院に紹介させていただきました。
足がむくむ原因として、心臓の病気(心不全など)、腎臓の病気(ネフローゼ症候群、腎機能障害など)、肝臓の病気(肝硬変など)、甲状腺の病気(甲状腺機能低下症)、リンパ液のうっ帯、足の静脈に血栓ができる病気、薬(血圧を下げるクスリ、痛み止め、ステロイド薬など)の影響などが考えられます。
新たに出現したむくみ、短期間に悪くなるむくみ、むくみ以外の症状が伴っている場合などは、慎重に精査しなければなりません。
たかが「むくみ」と考えずに、何かの病気が隠れているかもしれません。気になるようでしたら、かかりつけの先生や当院「浦安やなぎ通り診療所」までご相談ください。