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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
認知症の患者さんは、認知機能の低下により、失敗を繰り返してしまうことがあります。
初期の状態では、誤りが記憶に残りやすいため、不安感や混乱を抱えてしまいます。
周囲の人々は、このような状況を理解し、受容的かつ共感的に接することで、症状の安定や進行の抑制が期待できます。
以下の『脳活性化リハビリテーション5原則』を心掛け、認知症患者さんに接しましょう。
①笑顔で楽しく過ごせる場面設定や雰囲気作りを心がけましょう
②コミュニケーション:親密の情を表したコミュニケーションを行うことで患者さんに安心感を与えます
③褒める:褒められることにより、生活意欲や学習意欲が高まり、傷ついた自尊心の回復につながります
④役割:簡単な作業であっても役割を持たせることが患者さんの不安を和らげ、生きがいと尊厳を高めます
⑤失敗を防ぐ支援:「できること」と「できないこと」を見極め、なるべく本人の残存能力を引き出しながら、最低限の援助でうまくできるようにして、成功体験(自信)につなげましょう
これらのことは、認知症患者さんのリハビリテーションに限ったことだけでなく、ご高齢の方とともに生活するご家族やサポートする全ての方々においても意識すべき重要なことかもしれません。
参考資料:「認知症の脳活性化リハビリテーション」 山口晴保 老年期認知症研究会誌 vol.18 2011
参考ホームページ:群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション学講座 山上研究室