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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

薬剤誘発性高血圧 −あなたの高血圧、薬が原因かもしれません−

60代の女性の方が、血圧上昇と、顔のほてりを主訴に来院されました。

高血圧に対して、血圧を下げる薬を内服していますが、コントロールは良好でした。

血圧が高い原因を探るため、お話を聞くと、肩の痛みが悪化したので、数日前に整形外科でステロイドの注射を打ってもらったとのことでした。

他に要因がないため、このステロイド注射によるナトリウム、及び水貯留作用により血圧が上昇した可能性が高いと考えられました。

このように薬が原因で、血圧が上昇する事があります。

複数の医療機関を受診されている患者さんで、新しい薬が始まった後から血圧が高くなった時などは、薬剤による高血圧も考えなければなりません。

以下に、高血圧を起こす事がある薬剤の一部をご紹介します。

 

痛み止め
ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェン、セレコキシブ など

カンゾウ(甘草)
カンゾウ含有の薬剤、漢方薬や健康補助食品など

ステロイド
プレドニゾロンなど

エリスロポイエチン
腎性貧血に対して使われる薬

エストロゲン
婦人科などでのホルモン補充療法で使われる薬

モノアミン酸化酵素阻害薬
パーキンソン病の治療薬で使用されます

一部の抗うつ薬

 

他にも、高血圧を生じる可能性がある薬剤があります。

薬剤が追加された後に血圧上昇が生じた場合は、かかりつけの先生にご相談ください。

ご不明な点は、当院までご相談ください。