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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
浦安のコミュニティ新聞である『浦安新聞』から頭痛についての取材を受けました。
読み逃した方は、ぜひご一読ください。
自分の頭痛のタイプを知ろう
危険な頭痛とは?
頭痛には大きく分けて、はっきりした原因がわからない頭痛(慢性頭痛)と頭の中の病気などが原因で起きる頭痛があります。
慢性頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあり、命には関わらない頭痛ですが、普段の生活に支障が出ることがあります。
危険な頭痛は、頭の中の病気などが原因で起きる頭痛です。
血管の病気による頭痛では、突然の激しい痛みが起こります。
「今までに経験がないようなハンマーで殴られたような激しい痛み」と表現され、早急な受診が必要です。
また、手足のマヒやしびれ、言葉がうまく話せないなど神経症状を伴う場合や、発熱や嘔吐を伴うケース、安静にしていても症状が改善しない時も早めに受診しましょう。
頭をケガした後の頭痛も気をつけなければなりません。
血液を固まりにくくする薬を内服している方は特に注意が必要です。
また、高齢者では、1ヶ月ぐらいの経過で頭の中に血液がたまり頭痛や神経症状を引き起こすケースもあります。
慢性頭痛の主なタイプは?
典型的な片頭痛は、頭の片側で心臓の拍動に伴った「ズキンズキン」と感じる痛みですが、頭全体が痛む場合もあります。
悪心や嘔吐を伴い、一日中寝込んでしまう状態になります。
患者さんに働き盛り世代が多いことから、ストレスや運動不足なども誘因と考えられます。
また、女性では、生理との関係が見られます。
緊張型頭痛は「重い締め付けられるような痛み」で、肩こりや睡眠不足、眼精疲労などが原因で後頚部(首の後ろ側)の筋肉が張ったために引き起こされます。
最近では、スマートフォンを悪い姿勢で使用したり、在宅勤務で長時間パソコンを操作することが誘因となったりしています。
群発頭痛は「目の奥に突き刺すような激痛」が起こり、痛みでじっとしていられないほどです。
1年の決まった時期、毎日の決まった時間に数時間起きます。
発症すると1カ月ほど続きます。
痛む側の目の充血や、鼻水や涙が出たりします。
頭痛の治療とは?
頭痛をなくすのは難しく、鎮痛剤で痛みをコントロールすることになります。
例えば、片頭痛は血管が拡張して血流が増えることで痛みが発生するので、血管を収縮させる「トリプタン」という薬を用います。
痛み始めてすぐに飲めば効果があります。
症状が重たい患者さんには予防薬を用いることもありますが、効果があまり得られない場合もあります。
頭痛を予防するには?
緊張型頭痛は、デスクワーク中心で運動不足の人に多く見られますので、仕事の合間に首や肩を動かすなどの運動を。
また、いずれの頭痛もストレスは、大敵。
生活習慣を見直したり、簡単な運動を取り入れたりしながら、心と体をリラックスする方法を見つけましょう。
多くの頭痛は、怖いものではありませんが、これまで経験したことのない痛みを感じたときは、専門機関に相談してください。
頭痛で困ったときは、「浦安やなぎ通り診療所」までご相談ください。