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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

腎機能の指標(クレアチニン、eGFR)と慢性腎臓病の重症度分類

腎機能の指標に、血清クレアチニン値やeGFR(GFR:糸球体濾過量glomerular filtration rate)などがあります。

 

クレアチニンは、筋肉でエネルギーとして使われるクレアチンリン酸の代謝産物で、腎臓の糸球体でろ過された後、尿中へ排泄されることから、腎機能の指標となります。

※糸球体:腎臓にある毛細血管の塊で、体内を循環する血液が濾過される場所

 

腎機能が低下すると、クレアチニンは上昇します。また、筋肉量とも相関します。筋肉量が多いと、クレアチニンは高値になり、高齢者や長期臥床の方など筋肉量が少ないと低値になります。

※クレアチニン(当院の基準値):0.31〜0.88mg/dl

 

最近は、健診でもeGFR値が記載されています。このeGFRのeとは、estimated「推定された」の意味で、eGFRは、クレアチニン値と年齢や性別から推定された糸球体濾過量を表します。

腎機能が低下すると、eGFRは低値を示します。

 

GFRと尿蛋白の量から、慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)の重症度ステージを決定し、原因となるリスク因子の管理や心血管疾患の精査をおこない、診療方針を決定していきます。

下表でオレンジに分類される方で、原因精査が行われていない場合は、一度専門医療機関への受診がすすめられます。

 

CKDの重症度分類(CKD診療ガイドライン2012)

ご不明な点は、浦安やなぎ通り診療所までご相談ください。

腎生検などの精査が必要な症例では、近隣医療機関にご紹介させていただきます。