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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

新しい片頭痛の内服薬「ナルティーク®OD錠」

ナルティーク®OD錠(一般名:リメゲパント)は、2025年12月に発売された新しい片頭痛薬です。

本剤の最大の特徴は、頭痛が起きた時に服用する急性期治療』としても、また片頭痛の発症を抑える『予防薬』としても効果を発揮するところです。

片頭痛の発症には、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が深く関与すると考えられています。このCGRPには、

①血管拡張作用
②炎症メディエーターの産生・分泌を促進する作用(神経原性炎症)
③痛みの信号を強める作用(侵害受容ニューロンの直接興奮)など

があり、これらが片頭痛を引き起こします。

このナルティークは、CGRP受容体を可逆的に阻害することで、これらの作用を抑え、頭痛の発現を軽減します。

有効性を検討した臨床試験では、急性期治療において、内服2時間後の頭痛消失の割合は、プラセボ群13.0%に対し、ナルティーク75mg内服群32.4%と有効性を示しました。また、予防内服(発症抑制)においては、ナルティーク75mg隔日内服にて、2,4日の頭痛日数の減少が確認されました。

どのような方に有効の可能性があるか(私見も含め)
急性期治療において
①トリプタンが無効、または使用できない方(低容量ピル内服中の前兆のある片頭痛、片麻痺性片頭痛、冠動脈疾患のある方など)
②他の急性期内服薬が無効、または、副作用で使用が困難な方(レイボー®内服で、眠気、ふらつきなど)
③その他、既存治療で十分な効果が得られない時

予防内服(発症抑制)において
①従来の予防薬で効果が不十分な方
②抗CGRP抗体注射薬の使用が困難な方
③その他、予防治療を必要とする方

  • 月経関連片頭痛では、一般的に月経数日前から月経期間中に頭痛が出現します。このような場合、発症数日前から、予防的に内服し、頭痛時には急性期治療薬として、服用するといった使用方法も考えられます。
  • また、片頭痛治療の結果として生じる鎮痛剤使用過多による頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)に対しても、MOHが起きにくいとされるナルティーク®を、予防的使用と急性期治療の両面で使用することで、改善が期待できます。

副作用
現在報告されている主な副作用は、吐き気や便秘などがあります。

欠点・注意点
①値段がとても高いこと(1錠約3000円程度。3割負担で900円程度)
②新しい薬剤のため、処方日数が2週間までに制限されていること(薬価基準収載の翌月から1年間は処方日数制限あり)

頭痛でお困りの時は、当院まで、ご相談ください

 

【参考資料】

•適正使用ガイド(ファイザー)
•添付文書(ファイザー)