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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
40代の女性の方が、健康診断で、高血圧を指摘され来院されました。
「自宅で血圧測定しても、上の血圧が140mmHgを越えています。血圧を下げる薬をすぐに飲んだほうがいいですか」という質問でした。
直ちに薬物療法をするほうがいいか判断する目安として、高血圧治療ガイドライン2019に『初診時の血圧レベル別の高血圧管理計画』があります。
これは、予後影響因子
血圧
年齢(65歳以上)
男性
脂質異常症
喫煙
脳心血管病(脳出血・脳梗塞・心筋梗塞)の既往
非弁膜症性心房細動
糖尿病
タンパク尿のある慢性腎臓病
により脳心血管病リスク層別化を行い、これに沿って高血圧管理をプランします。
180/110mmHg以上のⅢ度高血圧では、生活習慣の修正/非薬物療法と共に、直ちに薬物療法を開始します。
160-179/100-109mmHgのⅡ度高血圧では、65歳以上、男性、脂質異常症、喫煙のいずれかがあるリスク第二層や、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞の既往、非弁膜症性心房細動、糖尿病、タンパク尿のある慢性腎臓病のいずれか、または、リスク第二層の危険因子が3つ以上あるリスク第三層において、生活習慣の修正/非薬物療法と共に、直ちに薬物療法を開始します。
140-159/90-99mmHgのⅠ度高血圧では、リスク第三層で生活習慣の修正/非薬物療法と共に、直ちに薬物療法を開始します。
高血圧を指摘されたら、早めにかかりつけの先生に相談し、高血圧管理をプランしましょう。
ご不明な点は、当院「浦安やなぎ通り診療所」までご相談ください。