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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

咳・喉の痛み

かぜ・咽頭炎・喉頭炎、気管支炎、肺炎など

典型的な『かぜ』の症状は、
①のどの症状:のどの痛み、嚥下時の痛み
②鼻の症状:鼻水、鼻づまり
③下気道の症状:咳や痰
などが、ほぼ同時に、または時期を少しずらして、出現します。
ウィルスが原因のため抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。
症状を軽減するための対症療法が中心になります。

 

一般的な『かぜ』の特徴として

①上気道炎症状などの局所症状(鼻水、咽頭痛、咳など)± 全身症状(発熱、倦怠感、関節痛など)

②軽症で自然に改善していく

③主にウィルスによる感染症で、微生物の同定はできないことが多い

『かぜではない』ものの特徴として

①気道症状がない(鼻・喉・咳の症状がない)

②重症で数日では良くならない

③細菌やウィルスなど微生物が同定できる

として、区別されます。

喉・鼻・咳の症状が3つ揃う場合は、典型的なかぜと考えられます。

しかし、喉の症状が強い場合は、咽頭炎、扁桃炎、喉頭蓋炎など、鼻症状が優位な場合は、鼻炎や副鼻腔炎などの疾患、咳などの症状が強い場合は、気管支炎・肺炎などが鑑別としてあげられます。

発熱のみで気道症状がない場合は、要注意です。

*インフルエンザ

感冒症状を呈するウィルスの中でも、特に感染力が強く、発熱や倦怠感など全身症状が強く出現します。インフルエンザの流行している時期(多くは、12月から3月頃)に、インフルエンザ様症状(発熱、強い寒気、のどの痛み、鼻水、咳、関節の痛み、頭痛、倦怠感など)があれば、インフルエンザが疑われます。時に下痢や嘔吐もみられます。インフルエンザ治療の中心は、水分摂取と解熱薬による支持的療法ですが、必要時には、抗インフルエンザウィルス薬を処方します。

参照:ブログ『インフルエンザの疑われる症状で受診された方へ』

 

【急性咽頭炎、扁桃炎】

のどの痛みの大半は、咽頭やその周囲の感染が原因です。この中には、ウィルスが原因のものや細菌が原因のものがあります。細菌性の場合には、抗菌薬(抗生物質)が必要になります。

*溶連菌感染性咽頭炎

38度以上の発熱、白苔を伴う扁桃の発赤・腫大、圧痛を伴う前頚部リンパ節腫脹や咳がないことで、可能性が高くなります。小児に多い疾患ですが、成人にも発症します。迅速検査なども行い、必要時には抗菌薬(抗生物質)を投与します。

参照:ブログ『溶連菌感染症についての注意点』