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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
蛋白尿を認めた方
1.検尿の目的
腎疾患、特に糸球体疾患(糸球体腎炎)の早期発見のため
2.蛋白尿陽性の場合
3ヶ月の間に2、3回尿検査を繰り返します
尿蛋白陽性が反復する場合、尿蛋白の定量検査を行います
さらに、血液生化学検査、腹部CTや腎臓・膀胱エコーなどを行います
3.蛋白尿の種類
①生理的蛋白尿
発熱、運動、入浴、起立性、精神的ストレス、タンパク質の過剰摂取など
→ 一過性で、持続性はないので、心配はいりません
②病的蛋白尿
腎前性:血液の病気、筋肉が壊れた時など
腎性:糸球体(血液を濾過するところ)の病気、尿細管の病気など
腎後性:尿路系の結石、炎症、腫瘍など
→一過性の場合もありますが、原因精査のため専門医療機関での精査が必要になる場合があります
▶︎原因精査のため専門医療機関での診察が必要な場合
①尿蛋白量が多い場合や尿潜血陽性が合併している場合
②病的蛋白尿が疑われる場合
③腎障害、および腎障害に伴う症状が急速に進んでいる場合
など
血尿、尿潜血陽性を認めた方
1.検尿の目的
腎疾患、特に糸球体疾患(糸球体腎炎)の早期発見のため
2.尿潜血陽性の場合
尿検査で沈渣を見ます(赤血球尿の確認のため)
尿中の変形赤血球や、円柱などを確認します
腎臓・膀胱エコーや腹部C T、尿細胞診検査を行います
3.血尿の種類
①糸球体性血尿
尿中の変形赤血球の出現や蛋白尿の合併などが見られます
→精査のため腎臓内科(専門医療機関)での診察が必要です
②非糸球体性血尿、尿路系血尿
尿路系の炎症、結石や腫瘍など
→精査のため泌尿器科(専門医療機関)での精査が必要な場合があります
▶︎精査のため専門医療機関での診察が必要な場合
①尿蛋白陽性が合併している場合
②病的血尿が疑われる場合
③尿路系腫瘍のリスク因子がある場合
40歳以上の男性 / 喫煙歴 / 化学薬品暴露 / 肉眼的血尿 / 泌尿器科系疾患 / 排尿刺激症状 / 尿路感染の既往 / 鎮痛剤(フェナセチン)多用 / 骨盤放射線照射既歴 / シクロホスファミト治療歴などがある場合
④腎障害、および腎障害に伴う症状が急速に進んでいる場合
など