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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所
めまいの原因として、耳鼻科疾患、脳神経疾患、内科疾患などが考えられます。
グルグル回る、船酔いのよう、フワフワする、足元がふらつく、バランスが悪い、頭から血の気がひく、目の前が暗くなる、など様々な状態を「めまい」として訴えられます。
診断していくには
①めまいのタイプ(どのようなめまいなのか(回転性・不安定性・意識を失う直前など))
②随伴症状がないか(頭痛、眼振、聴力低下、耳鳴り、耳閉感、ふらつき、立ちくらみ、動悸など)
③どのように症状が出現しているか(突然発症、持続的な症状、くりかえし出現、特定の動作により誘発されるなど)
が重要と考えられます。
■耳鼻科疾患(耳鼻科での精査を必要とします)
良性発作性頭位性めまい(B P P V)
平衡感覚を担う内耳の前庭器官にある耳石が遊離して異常が生じ、過剰反応するために起こります。めまい疾患で最も頻度が多く、頭位変換、体位変換などで誘発されます。症状は短時間で、数分で治ります。聴力低下、耳鳴り、耳閉感は伴いません。
メニエール病
内耳に正常に存在している液体(内リンパ嚢という、袋のような構造の中に入っている)の量が過剰になることで起こると考えられています。この液体は分泌と再吸収が行われ、一定に保たれていますが、過剰になる原因はわかりません。この病気は一般的には20~50歳ぐらいの方に発生します。患側の聴力低下、耳鳴り、耳閉感を伴う回転性めまいで、悪心・嘔吐を伴い、繰り返します。数分から数時間持続します。
前庭神経炎
めまいに先行して7~10日前後に上気道感染症、あるいは感冒などに罹患していることが多いため、ウイルスによる炎症説の可能性が高いとされているが、詳細は不明である。
聴力低下、耳鳴り、耳閉感は伴わない急性発症の回転性めまいで、方向固定性の水平眼振が見られます。
など
■脳神経領域
脳卒中(小脳、脳幹障害など)
聴神経腫瘍
脊髄後索・末梢神経障害
けいれん
脳振盪
頭痛 など
■内科疾患、その他
貧血
消化管出血
起立性低血圧
不整脈
薬剤性
持続性知覚性姿勢誘発性めまい(P P P D)
急なめまいを発症後、急性期症状は改善したにも関わらず、浮動感、不安定感、非回転性めまいのうち1つ以上が、3ヵ月以上にわたってほぼ毎日みられます。3つの増悪因子があり、①立ったり歩いたりすること、②体を動かしたり、動かされたりすること、③複雑な模様や激しい動きのある映像を見ること(大型店舗の陳列棚、細かい書字、映画、スクロール画面、など)、により症状は増悪します。
など