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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

高齢者糖尿病の特徴と問題点について


年齢とともに体は変化していきます。

高齢者の糖尿病では、どのような特徴と問題点があるのでしょうか。

1.糖尿病患者さんの高齢化がすすんでいます。

  • 全糖尿病患者さんの約2/3が65歳以上で、その約1/3が70歳以上という時代を迎えています

2.血糖の変動について、高血糖にも低血糖にもなりやすい状態です。

  • 高齢者では、インスリン感受性の低下(インスリンが効きにくくなる)や脱水などになりやすいため、高血糖を引き起こしやすくなります
  • 骨格筋量の低下により、基礎代謝量が落ちたり、インスリン抵抗性が強くなる(インスリンが効きにくくなる)ため、高血糖をおこしやすくなります
  • その反面、交感神経刺激に対する反応低下などにより、無自覚性低血糖(症状のでない低血糖)から、急速に意識障害を引き起こすような重症低血糖が起きやすくなります

3.治療については、認知機能低下により、治療が難しくなっていきます。

  • 重症低血糖が原因で、さらに認知機能が低下するという悪循環を起こします
  • 認知機能低下がすすむと、同じ治療を継続することが難しくなっていきます

低血糖や高血糖のリスクを回避するため、安全な薬剤を選択し、血糖コントロールの目標を患者さんの認知機能や健康状態から決定していきます。

『高齢者糖尿病の血糖コントロール目標』については、具体的にどの程度のHbA1cがいいのか、次回お話ししていきます。

今後、高齢者の増加とともに、高齢者の糖尿病管理は、多職種連携(ご家族、医師・看護師・医療相談員・ケアマネージャー・訪問看護師・デイサービス・薬剤師など)がより重要になり、必要な症例も増加すると考えられます。