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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

『健康寿命』について 〜100歳になっても、美味しい食事、美味しいお酒を楽しみましょう!〜

『健康寿命』とは、日常生活の制限なく健康的に生活を送ることができる期間を言います。

平均寿命と健康寿命の差は、けがや病気、認知機能の低下や筋力の低下などにより、介護状態となってしまう期間です。

 

日本ではこの介護状態の期間が欧米各国と比べて長く、6年以上にわたります。

健康寿命を伸ばし、介護状態の期間を短くすることが、健康で生きがいのある老後につながります。

「人生100年時代」などという言葉もありますが、医療の進歩により「がん」では死なない時代となり、また、救急医療の充実により、一命を取り留めることができ、今後も平均寿命が伸びる可能性が高いと思われます。

平均寿命が長くなる分、健康寿命を伸ばさないと、どうしても介護状態の期間が長くなってしまいます。

 

では、『健康寿命を伸ばすにはどうすればいいか?』

それには、生活習慣病の早期発見、早期介入、適度な運動、バランスの取れた食事、体に害となることをしない(禁煙、適切な飲酒量を守ること)などが挙げられます。

具体的には、

①健康診断を定期的に受けること

②健診異常があったら、医療機関で相談すること

③適度な運動をすること

④カロリーや塩分のとりすぎに注意すること

⑤禁煙すること
(タバコは、1本でも吸うと、脳心血管障害のリスクです。加熱式タバコでも同様です。)

⑥適切な飲酒量を守ること
(1日のアルコール摂取量の目安は20g程度と言われていますが、これは健康な方の場合です。飲酒の影響により、肝機能障害や脂質異常症などがある方や、すでに治療中の方は、さらに節酒が必要です。適量は、個人によって違いがあります。)

などです。

 

健康寿命を伸ばすのに特に大切なことは、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の発症を防ぎ、またコントロールすることです。

動脈硬化は、加齢とともにすすんでいくため、改善するものではありませんが、適切な生活習慣により、動脈硬化の進行をゆっくりさせることができます。

このような動脈硬化は、脳心血管障害、糖尿病合併症(神経障害による手足の痺れ、網膜症による視力低下、腎機能障害、歯周病など)、慢性腎臓病や認知症の発症などにも関与しています。

体の隅々まで行き渡っている細い血管(毛細血管)は、医療の進歩によっても代替えが難しい臓器です。

 

健康を考えず、いっぱい食べたり、いっぱいお酒を飲んだりすることは、各臓器を酷使しています。

臓器を長持ちさせて、美味しい食事やお酒を100歳になっても楽しむためには、今から食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけて、健康寿命を伸ばすように心がけましょう。

 

参考:厚労省 e-ヘルスネット

厚労省 生活習慣病予防「健康手帳」

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 東洋経済新報社

 

参考ブログ:

生活習慣病を予防・管理して、健康寿命を伸ばすための3つのポイント

動脈硬化を進行させる5つの危険因子

毎年、健康診断を受けましょう

タバコの本数を減らしてもダメですよ!! −喫煙本数と循環器罹患リスクの関係–

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