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内科・脳神経外科・糖尿病内科・腎臓内科の
浦安やなぎ通り診療所

夏に注意!! -ペットボトル症候群-

夏の暑い日に30才台の男性が、頭痛と微熱を主訴に来院しました。

熱中症による症状を考えましたが、お話を聞くと、ここ数ヶ月で、体重減少や口渇、多飲、多尿などの症状があるとのことです。

肉体労働のため、大量に汗をかくので、作業中にスポーツドリンクを2L以上飲み、また普段からも清涼飲料水を飲むことが多いということでした。

 

高血糖を疑い、血糖値を測定すると、400mg/dl(空腹時血糖の正常値が、70〜110mg/dl)を超えていました。

このように、スポーツドリンクなど、糖分の多い飲み物を飲み過ぎることでおきる『急性の糖尿病』を、ペットボトル症候群と呼ばれています。

スポーツドリンクは、塩分も補給できるため、運動時の熱中症対策でも推奨されています。

しかし糖分も5~6%含んでいるので、500mlのペットボトルだと糖分を25~30g(角砂糖7個前後)摂取したことになります。

コーラは、100mlあたり45kcalのエネルギーがあり、500mlのペットボトルだと角砂糖約15個前後摂取したことになります。

清涼飲料水は、糖分が多く含まれていますので、若い方でも飲みすぎないように注意が必要です。

 

体調の変化に気づいた時は、早めに医療機関を受診しましょう。

 

糖質、エネルギーへの換算の目安:糖質1gあたり4kcal

角砂糖1個 糖質3〜4g程度(約12〜16kcal)

スティックシュガー1本 糖質3〜6g(約12〜24kcal)

 

糖質摂取量の目安:

2014年3月にWHOから、「砂糖などの糖類を1日の総摂取カロリー量の5%未満にしよう」という指針が出されました。500mlのスポーツドリンク1本分が、ほぼこれに相当する量になります。

ここでいう糖類とは、主に単糖類といわれるブドウ糖や果糖、2糖類のショ糖(砂糖)で、これらを多く含む飲料や菓子類などが対象となり、食事などの炭水化物などは考えられておりません。

 

便利な面白いアプリ:

「サトウさん」

飲料水などのバーコードを読み取ると、角砂糖の個数に換算してくれます。

 

関連ブログ:スポーツドリンク、経口補水液の飲み過ぎに注意!!